町中でこんな物を見つけました。
屋根の上に不思議な物体があることが分かりますか?
宇宙と更新している訳ではありません。
これは「ひまわり」という商品名で自然光を集光して光ファイバーで建物内の専用照明器具に光を伝えるものです。
ガラスドーム内の集光装置が太陽光を自動追尾するのでひまわりと名付けたのでしょう。
電力で光る訳ではないのでエコ。でも自動追尾は電力を使うらしい。
立派な日本家屋に不思議な光景・・・
大きな家屋は確かに建物中心が非常に暗いので明るくしたいとの思いで設置されたのでしょう。ただ矢追純一的デザインが違和感を覚えるのですが、見方を変えればCooljapan?
昔の家屋や神殿は中が暗いのです。しかし外側の窓や障子を解放する事で感覚的な明るさと、陰陽を感じながらいい空間が出来ていたのですが現代においては建物の密集具合や高い所から覗かれるという事もあって昔のようにはいきません。
また、日本の都市計画では道路からのセットバックする町並みが一般的です。欧州あたりの都市では道路側まで建物をせり出し、中庭を設けて採光を得る事が一般的です。これには火災に弱い木造建築の特徴(延焼防止)と、街の天空を個人で考えるのか集団で考えるのかといった違いがあるのかもしれません。
セットバックによって追いやられた建物は一カ所にギュッと建てる事となり欧州のような中庭タイプの住宅は少なかったのです。近年では建物の防火性能が上がった事と、雨漏れから避けられていたトップライトの性能が上がった事で自然光を取り入れる事の設計上の工夫はしやすくなりました。
陰を嫌うのは情報の獲得や作業をする時に暗いと難しいから。でも最近のデジタル化から情報を得るもの、作業をするものなどはパソコンに集約され、それ自体が発光しています。現代においての新しい陰陽を楽しめる器が提案できるのかも知れません。
2010年10月5日火曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿