旗竿地ということもあって建方には重機が使えない想定がありましたが、お隣さんのご好意で敷地を使わせて頂くことができ、重機を使っての建方です。
建方1ヶ月前程から、プレカット工場から提出される図面をチェックしています。設計図通りの意図となっているか、この度は何かと構造が複雑なので5回の図面チェックバックを繰り返しています。
柱は杉、梁は米松、構造上重要な梁は品質にバラつきが無いように集成材、土台はヒノキとコストを抑えるとしてもそれなりにいい木を使用しています。
コストを抑えるために木のカットを工場で行い、現場では組立を行うプレカット方式です
土台はヒノキの上にさらに防腐処理をしています。
ブツブツに見えるのは防腐剤を注入した跡です。土台下に見える黒いパッキンは通気パッキンと言って通気するための穴があいています。土台下から入る空気が1階床下の床下換気の役目を果たし、土台が腐るのを防ぎます。
この住宅は2階の床をネダレス工法にしています。
現在増えつつあるネダレス工法。ネダレス工法とは梁の上に直接合板を張り付けて強度を確保し、地震時の力を柱に伝えます。
通常は根太を梁の上に303ミリ間隔で設置してからフローリングの下地、フローリングと施工するのですが、この根太を省略するのです。ネダレス=根太レス。
ネダレス工法の利点はコストが安い事と根太分の高さを省略できることです。
第一種高度斜線制限のあるこの土地は建てられる高さの制限が最も厳しいので数センチでも内部空間を確保したいためのネダレス工法採用です。
階段は鉄骨。しかも90度の周り階段なので建方に合わせて階段を設置しました。
後での設置は現場溶接やらで精度を出すのが大変なのです。
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