ルドルフ・シンドラー(Rudolf Schindler)
1920年頃からロサンゼルスで多くの住宅を残した建築家です。
シンドラーは近代建築の巨匠であるフランク・ロイド・ライトの弟子であったのですが、ライトとの関係は良好では無かったようです。
代表的な作品の一つにロサンゼルス郊外に建てたシンドラーの自邸。
どこか日本家屋を思わせるようなデザインがあります。
しかしシンドラーは日本に来た事は無いようです。日本で仕事をしていた師匠のライトの影響があると一部では評論されていますが日本的なデザインを色濃く反映した建築をしていないライトの建築から見ると本当かねぇと思ってしまいます。
この自宅は確か記憶によればリビングダイニングの様な家族が集まる部屋は無く、寝室は屋上(屋根無しの外)だったと記憶しています。ちなみに1人で住むのではなく世帯持ちです。
シンドラーは自然と共に生きるということがコンセプトの一つ。
ただ屋上で寝るのはやはりシンドイという事で後には使わなくなったそうな。
建築的な工法でも一度地面でコンクリート板を作ってから建てるという工法を用いていました。当時ではかなり変わってる。
現代のモダンの基礎はシンドラーが早くも実践と提唱をしていたのですが、建設当時はあまり評価されていなく、時を経て評価された建築家です。
時代が早すぎたと言われる建築家。
空間構成やディテールにして細分の評価はいろいろありますが、
僕が注目したいのは日本家屋に見えるのにモダンという点。
我々日本人が避けている日本建築とモダンとの全体的な融合が垣間見える。
例えば一部和室などは一般的だけど、建物全体に和的なものの取り入れた?形という点で興味深い。
シンドラーが日本を意識したのかどうかは分からないし、(なんかどこぞやにキャンプに行って自然と共生する建物を意識したらしい。)昔からハリウッド映画で見る勘違い日本という形かもしれないが、それはそれで改めて日本を見る形になるので好きである。
2010年12月10日金曜日
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