2010年7月20日火曜日

スレート

スレート。
住宅を建てられた方には馴染みのある言葉かもしれません。

スレートといえば現在ではセメント・有機繊維を混合した生成物を指します。
住宅で馴染みのあるところではスレート瓦。俗にコロニアルとか言われます。



工場では外壁や屋根に使われる灰色の波板スレートがよく使われますし、見たことがあると思います。
スレートは以前アスベストが混入されていましたが、近年問題になり現在はノンアスベストスレートが使用されています。



あまり知られていませんが、スレートはもともと天然のものを指しています。
天然スレートは粘板岩を薄く割って板状にしたものです。
一枚一枚表情が違うので、かなり魅力的なものなのですが現在では価格が生成のスレートに比べ4〜5倍するためにあまり街中で発見することはありません。

有名な所ではモン・サン・ミシェルの屋根にも使われているそうです。

ある現場の帰りに年季の入った建物の外壁に使用されているのを偶然発見!
どうも魚屋さんみたいです。魚の鱗を表現したのかな?と思わせる風貌。



スレートの表情だけでも見入ってしまいます。
一度は建物の設計で使ってみたい素材の一つです。

費用的に潤沢でなければ選択肢に上がらないこの天然スレート。
建て替えの際には是非ともデザインに組み込み、再利用してもらいたいものです。

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