2010年10月30日土曜日

ホームページの更新

久々にホームページを更新しました。

残りは作品の具体的な写真掲載が残っていますが、近日中に公開予定です。
なかなか整理出来なくてすんません!

昨年末に開設したばかりの設計事務所なので物件は少ないのですいません・・・

あやまってばかりですががんばります!

2010年10月25日月曜日

現地調査

今日は現地調査&関係法令調査で江戸川区へ。
役所までの道のりは遠い。

電車で降りてからバスに乗る。
東京のバスは前払い。
東京に来たばっかりの時は知らずに思わず無銭乗車しそうであったことを思い出しながら乗車。

今回の目的は個人住宅の耐震化+リノベーション(改修)の検討準備。

平成18年の東京の住宅の耐震化率は76%という統計。
という事は現状は80%を超えているとはおもいますが、きたる大地震に備えて減税や助成金等によって東京都も耐震化を進めています。

本当は立て替えが手っ取り早くていいのですが、いろいろと予算や法的な問題の絡みで立て替えが出来ない住宅が多いのも現実です。

ちなみに耐震化が必要な物件というのは昭和56年以前に建てられた建物を対象としています。
というのも過去の地震による被害から耐震性能の見直しが繰り返され、昭和56年に大きく耐震に対する基準が変わっています。
地震の度に報道でもよく聞きますが、倒壊している建物は昭和56年以前の建物に集中しています。

地震大国日本。地震に対する備えは大切です。

2010年10月20日水曜日

DVD

久々にDVDを借りて鑑賞。
タイトルは前から見たかった「火天の城」。
我が故郷の安土に建立されていた幻の名城安土城建設の棟梁、岡部又右衛門を描いた作品です。

話自体は面白かったのですが、又右衛門が書く西洋式の遠近法のスケッチに違和感を感じ、忍者シーンのワイヤーアクションで一気に興醒めしてしまいました。余計なことを。。。
小説が面白そうです。

宣教師のルイス・フロイスは安土城を訪れた際の印象を母国に送っています。
ヨーロッパでも類を見ないほどの巨大で豪華絢爛の城と伝えているほどの巨大建築だったようです。
諸説ありますが、本能寺の変後に息子が放火をして消失したとか。わずか3年しかこの世になかった城です。

城ほどの巨大建築を木造建築で建てる事は現代ではありません。
軍事目的の城は当時鉄筋コンクリートが日本にあれば間違いなく鉄筋コンクリートで建てられていたでしょう。

火災や耐久性の問題から木造から鉄筋コンクリートに建物が変わり、現代に至るのですが木造建築だから出来た様式美、日本人の心の中に建物はやはり木造で。という心はあるように思います。

日本の近代の建築教育は実は木造建築に関してはほとんどなく、鉄筋コンクリートと鉄骨が主体で一級建築士の試験においても木造が問われる事はほとんど皆無です。

しかし、木が好きという心は皆の中にくすぶっていて、現在木造で大規模建物を造る試みは始まっています。防火性能や構造性能が技術で向上してきた事、国策で始めた杉の植林の伐採期が来た事にも理由があります。
これからの時代は日本建築の原点回帰、木造建築です。

また、一時期の森林破壊からよく思われていなかった木材伐採。自分が家を建てる時は立派な木がいいです。と矛盾した意見をよく聞きますが、国内や多くの輸入木材においては伐採・植林のサイクルシステムが出来てきた事も安心材料です。

50年から100年後の未来日本にはビジネスマンの城、オフィスビルが木造で建てられる想像もしていない都市になっているかも?

2010年10月14日木曜日

ショッキングな一日

先日あるメールが。。
東京マラソン財団事務局から。

当選のお知らせ。

ギャーーー!当たってしまった!半ば遊びで申し込んだ東京マラソン。
高校をすぎてからスポーツらしいスポーツはしていない。

走る自身がないために弱気の10キロで申し込んでいました。
10キロは競争率約13倍。当たらないと思ってたらこんな結果に。

この仕事をしてから夜通し仕事をする体力はついたけど、
スポーツに必要な体力は多分相当ないはず。

でもなかなか当たらないらしいので、とりあえず参加してみます。
トレーニングしなければ・・・恐ろしい・・・

今日は枕を濡らして就寝です。

2010年10月8日金曜日

展覧会巡り

今まで行きたくてもなかなか時間がとれず、行けなかった展覧会巡りをスケジュールに組み込む。

で昨日の午後に一通りいってきました。
資生堂ギャラリー

ワタリウム美術館

国立新美術館

GAギャラリー

こういうのが充実しているのが東京っていいなと思う瞬間。
展覧会巡りなんて大学生気分です。

国立新美術館以外は建築系の展覧会。建築界では名の知れた建築家の展覧会ですが、客はほとんどなし。場所によっては僕だけという会場も。あとは熱心にメモを取っている様子の学生が数人。

そりゃそうですね。平日だし建築デザインに興味のある人はまだまだ少ない。
でも僕も頑張らねばと奮起させられる。

国立新美術館は、実はギャラリーの場所を間違えてたまたま乃木坂に行ってしまったついで。
故黒川紀章さん設計の美術館。収蔵庫もない、常設展示のない新しい時代の美術館だとか。
ただ美術品の保存と研究をする機関ではないのであればこんなに巨大な物が必要だったかは疑問ですが。

勢いでゴッホ展も見て帰る。


ここは平日にも係らずすごい人。
ゴッホの知名度は強大だ。ゴーギャンとつながりが深い事を初めて知る。
やはりビッグネームは引き合うのか。

久々のリフレッシュ出来た午後でした。

2010年10月5日火曜日

自然採光

町中でこんな物を見つけました。


屋根の上に不思議な物体があることが分かりますか?
宇宙と更新している訳ではありません。

これは「ひまわり」という商品名で自然光を集光して光ファイバーで建物内の専用照明器具に光を伝えるものです。
ガラスドーム内の集光装置が太陽光を自動追尾するのでひまわりと名付けたのでしょう。
電力で光る訳ではないのでエコ。でも自動追尾は電力を使うらしい。

立派な日本家屋に不思議な光景・・・
大きな家屋は確かに建物中心が非常に暗いので明るくしたいとの思いで設置されたのでしょう。ただ矢追純一的デザインが違和感を覚えるのですが、見方を変えればCooljapan?

昔の家屋や神殿は中が暗いのです。しかし外側の窓や障子を解放する事で感覚的な明るさと、陰陽を感じながらいい空間が出来ていたのですが現代においては建物の密集具合や高い所から覗かれるという事もあって昔のようにはいきません。

また、日本の都市計画では道路からのセットバックする町並みが一般的です。欧州あたりの都市では道路側まで建物をせり出し、中庭を設けて採光を得る事が一般的です。これには火災に弱い木造建築の特徴(延焼防止)と、街の天空を個人で考えるのか集団で考えるのかといった違いがあるのかもしれません。

セットバックによって追いやられた建物は一カ所にギュッと建てる事となり欧州のような中庭タイプの住宅は少なかったのです。近年では建物の防火性能が上がった事と、雨漏れから避けられていたトップライトの性能が上がった事で自然光を取り入れる事の設計上の工夫はしやすくなりました。

陰を嫌うのは情報の獲得や作業をする時に暗いと難しいから。でも最近のデジタル化から情報を得るもの、作業をするものなどはパソコンに集約され、それ自体が発光しています。現代においての新しい陰陽を楽しめる器が提案できるのかも知れません。