2010年8月27日金曜日

富士山

昨日今日と富士山に行って来ました。

結構忙しいこの時期に閉山前の強行スケジュール。

日本人として一度は登っておかないと。。という変な強迫観念から、半分いやいやながらの登山です。

インドア派の僕としては結構きつい。
父親が山男だったので、小さい頃はよく山に連れられていったのですが、実に20年ぶりくらいでしょうか。手元には17年前に父からパクった登山用のザックのみで、急遽装備を買い込む。

閉山前の富士山は大渋滞です。こんなにみんな富士山に登りたいのか!
僕も含めて。


ご来光を見るために夜間登山で山頂へ。
お決まりのご来光ショットがこれ。


ご来光で山頂がにぎわっているときに僕は反対側の月を撮っていた。


君も美しいよ・・・なんて。

ついでに山頂で御来光うどんなるものを食す。
いやいや月見でしょ。富士山では月は主役ではないのです。


下の写真は火口へダイブのつもりの僕。


富士山登山で驚いた事は、山頂で携帯電話が通じる事と自分の写真が想像以上におっさんになっていた事でした。

2010年8月24日火曜日

世田谷の住宅 外壁

更新遅れ気味ですいません。

さて、世田谷の住宅の外壁編。
外壁はガルバリウム鋼板の外壁です。ガルバリウム鋼板は住宅を建てた人は聞いた事あるかもしれません。アルミ亜鉛合金メッキ鋼鈑というのが正式名称で、一昔前のトタンが亜鉛メッキ鋼板。つまりアルミが加わった事により、大幅に耐久性がUPしたので使いやすくなりました。

また、ガルバリウム鋼板は昨年から各メーカーが標準仕様で遮熱塗装としたために、またまた使いやすくなりました。


という訳で一文字葺きという伝統的な工法で外壁を仕上げています。

監理上重要になってくるのは端部やコーナーのおさめ方、釘打ち部の確認、サッシとの取合い、雨仕舞(雨水が建物に入らないようにすること)です。

この一文字葺きは一般的には銅板で施行することが普及していましたが、現在ではガルバリウム鋼板やチタン鋼板でも施工する事が増えてきた工法です。手作業なので人件費が高い工法です。

安価にするために工場で人工的に作られた簡単に出来るフェイクの一文字葺きも多いですが、端部のおさまりがカッコ悪いんで悩んでいましたが、施工会社の人脈と努力で手作業の一文字葺きとなりました。ローコスト住宅なのにアリガタヤです。

施工する板金屋さんは創業98年の老舗のようですが、板金屋曰く「使いやすい道具や簡単に張れる鋼板の登場で、それしか知らない若手だけでは出来ない。手作業の一文字葺きは若手に年配の職人の指導が出来る機会なんでこういう工事したいんですよ。一文字葺きの工事はまだまだ少なくて・・・」やはり好き者。アリガタヤ。。

こちらも教えてもらう事も多く、実に板金屋さんと3回も打ち合わせての施工としています。

一方内装は、塗装工事が進んでいます。
現状はこんな感じです。


9月末には完成予定です。施主のご好意によりオープンハウスをする予定にしています。
ブログ上でお知らせしますので、ご興味のある方はぜひチェックお願いします。

2010年8月20日金曜日

相棒

れぞれ仕事で使う道具があると思います。
現在、設計家業で主に使うのはCAD、Illustrator、PhotoShop等の各PCソフト。

でも、アナログで納まりやデザインを考えるためにイラストを書いたりすることは必須です。
また、現場であれやこれやと絵にすることや、図面にチェックを入れたりとかも多いため、外になるべく机の上の環境を持って行きたい。

ということで大容量ペンケースを長年探してきた結果がこれ。


プレゼントで頂いたものですけど(結局自分で探せてない・・)ノーマディック製のペンケース。これ最強です。
適度な仕切りがこれまたgood!

中身は何が入っているかというと・・・
左から
・フラットスケール
三角スケール(業界用語で略してサンスケ)
・ホルダー替芯
・ホルダー
・シャーペン(製図用)各種、ボールペン
・シャーペン替芯
・色ペン各種、蛍光ペン各種
・ペン型消しゴム
・修正テープ、付箋、消しゴム
などなど

卓上ペン立てにいろいろとペンを色々と入れていたのですが、書けないペンがいつの間にか?大量に増えていたり、小物がいつの間にか?ペン立ての中で転がってたりとか結構ストレスあるペン立てになっていました。

このペンケースにして卓上ペン立てを無くすこと大正解で卓上がすっきり!

ノーマディックのペンケースは他にも面白いモノがあるので、困ってる人は一度要チェックです。

2010年8月14日土曜日

敷居

設計事務所に頼むのは敷居が高い・・。

よく聞く言葉です。

建築の相談を受けるときに正直に言ってくれる人も多いです。

敷居が高い理由として、、

1.まず設計料が高そう。そんなに高級な家を建てるわけじゃないんで設計事務所に頼むまでは・・。
2.デザイン重視で好き勝手にされそう。不便そう。
3.デザインや設計が気に食わない場合、断りづらそう。
4.やたらとインテリそう。
5.まず設計事務所に頼んだ時のシステムが良く解らん!
6.設計をして工務店の相見積もり。予定金額に収まらない場合は困りそうですが。。。

お答えします。

1.高級な家、安い家、どんなものでも設計します。特に本当に安い家にしたい場合はむしろ設計事務所に頼んだ方が、仕様の縛りが無いために安くなる知恵を出してくれます。

工務店とハウスメーカーと大きな違いは、工事監理業務という業務があるからです。
施主の立場で監理します。

2.建築家によるかもしれませんが、そうむちゃくちゃにはなりません。
まず機能ありきです。デザインを含めた新しい提案空間が、人によっては不便そうに映るかもしれません。施主がどのような機能や空間を望むのか、コミュニケーション次第です。

3.断られること。これは大概の建築家は慣れていますのでお気軽に。

4.建築家によりますが、いい人でフレンドリーな人は結構多いです!

5.ホームページに建築までの流れを説明していますので御覧ください。

6.経験上、予定金額内で最初の見積が収まることは無いです。
最初の見積からVE(仕様の代替え)などを繰り返して予算内に持って行きます。
最終的には工務店さんに安くしてよ!という力技もあります。
力技に持って行くには工務店さんの利益率を下げるということなので、作りたくなるような面白い家であることが必須条件ですが、あまり追い込んではいけません!
販売ではなく請負なので、綺麗に施工してもらうためのモチベーションに係わってきます。
時間はかかりますが、このようなことを繰り返し、コストパフォーマンスの良い家を建てることが出来ます。



ある雑誌のアンケートでは家を建てる予定の7割くらいが建築家と家を建てたいと望んでるらしいです。しかし現実は1割にもいかないようです。

住宅を建築家が設計すること。世界的には金持ちの住宅や別荘を設計することがほとんどです。
日本は人口あたりで見ると建築士や設計事務所の数が多く、中流家庭の住宅も設計する世界的にも珍しい国なんです。

日本の設計事務所は意外と敷居が低いのです。

2010年8月12日木曜日

景観を壊すもの

景観を壊すもので代表的な物の一つは看板。

ビル上にある看板、ビルから突き出た看板、交差点にある看板群。
香港のように看板が都市のアイデンティティーになっている例もある。
すべての看板がいけないとはこれっぽっちも思わないが、中国と違って元々派手な色を使わない日本の景観。景観を壊している事が多い。


センスの悪い看板はなおさらである。


ある事に気付く。

郊外に行けば看板のほとんどは病院じゃないか。。。しかも結構派手。
田舎の経済格差は顕著である。

主要幹線道路沿いには店舗の上や敷地内に大きな看板。
一応「屋外広告物条例」なる条例によって大きさ等の規制がどの地域でも制定されているけど、某紳士服系の店や本屋等でとんでもない大きさの看板を良く見る。これは条例を上手?に、あるいは規制の穴をついた産物である。
ある意味、目の暴力。

また、残念な事に看板のデザインをする方にも景観への配慮という意識が欠落している。景観への配慮を考えれば考えるほど仕事が出来なくなるので仕方のない事かもしれない。
設置する方の景観に対する倫理観で話すより、規制の仕方が日本は下手なんだと解釈する方が手っ取り早い。

建築の設計過程でも看板の設置位置を決める作業も物件によってはあります。
店舗オーナー、コンサルタントや設計者の中で店舗は目立つが勝ち。という人が多いのは事実。違和感を感じながら仕事をした事があるのも事実。

ド派手な看板が乱立する時代。
そろそろ少数派になって、別の方法で集客を考えた方がよくないですか?

2010年8月9日月曜日

世田谷の住宅 施工図

身辺が何かと忙しくなってきたためブログ更新が遅れてしまいました。

今日は施工図のチェック。この施工図のチェックも工事監理業務の一つです。

施工図とは設計図をもとに実際に物の制作や施工をするために、各部分を取り上げて詳細に書かれた図面です。

この世田谷の住宅でいえば、鉄筋コンクリートの部分だけの図面、木の構造体だけの図面、制作建具の詳細図面、鉄骨階段の図面、電気系統の図面、給排水系統の図面、などなどです。

この施工図のチェック、実は建物の性能とデザインを大きく左右します。


施工図として作成されない部分で、デザイン的に重要な所の納まりは、職人さんの理解が円滑に行くように詳細のイラスト等を描いて現場監督や職人さんと検討する事もあります。


カッコイイ建物と思える建物はこの施工図のチェックや詳細検討にも、ものすごく時間をかけているといっても過言ではないかもしれません。

言い方は悪いですが、施工者任せにしていると、作りやすい方向にいってしまうので、大味な納まりやデザインになりがちです。


”デザインはディテール(詳細)に宿る”という言葉もあります。

施工図のチェックは最終の設計として捉え、建物の性能やデザイン上重要なことです。

2010年8月2日月曜日

ipadと広島弁

広島の知人から届いた動画。

ipadと広島と達川が好きな人に





図面を入れたり、プレゼンテーションに使ったり出来そうなので狙ってる一品です。