設計事務所に頼むのは敷居が高い・・。
よく聞く言葉です。
建築の相談を受けるときに正直に言ってくれる人も多いです。
敷居が高い理由として、、
1.まず設計料が高そう。そんなに高級な家を建てるわけじゃないんで設計事務所に頼むまでは・・。
2.デザイン重視で好き勝手にされそう。不便そう。
3.デザインや設計が気に食わない場合、断りづらそう。
4.やたらとインテリそう。
5.まず設計事務所に頼んだ時のシステムが良く解らん!
6.設計をして工務店の相見積もり。予定金額に収まらない場合は困りそうですが。。。
お答えします。
1.高級な家、安い家、どんなものでも設計します。特に本当に安い家にしたい場合はむしろ設計事務所に頼んだ方が、仕様の縛りが無いために安くなる知恵を出してくれます。
工務店とハウスメーカーと大きな違いは、工事監理業務という業務があるからです。
施主の立場で監理します。
2.建築家によるかもしれませんが、そうむちゃくちゃにはなりません。
まず機能ありきです。デザインを含めた新しい提案空間が、人によっては不便そうに映るかもしれません。施主がどのような機能や空間を望むのか、コミュニケーション次第です。
3.断られること。これは大概の建築家は慣れていますのでお気軽に。
4.建築家によりますが、いい人でフレンドリーな人は結構多いです!
5.ホームページに建築までの流れを説明していますので御覧ください。
6.経験上、予定金額内で最初の見積が収まることは無いです。
最初の見積からVE(仕様の代替え)などを繰り返して予算内に持って行きます。
最終的には工務店さんに安くしてよ!という力技もあります。
力技に持って行くには工務店さんの利益率を下げるということなので、作りたくなるような面白い家であることが必須条件ですが、あまり追い込んではいけません!
販売ではなく請負なので、綺麗に施工してもらうためのモチベーションに係わってきます。
時間はかかりますが、このようなことを繰り返し、コストパフォーマンスの良い家を建てることが出来ます。
ある雑誌のアンケートでは家を建てる予定の7割くらいが建築家と家を建てたいと望んでるらしいです。しかし現実は1割にもいかないようです。
住宅を建築家が設計すること。世界的には金持ちの住宅や別荘を設計することがほとんどです。
日本は人口あたりで見ると建築士や設計事務所の数が多く、中流家庭の住宅も設計する世界的にも珍しい国なんです。
日本の設計事務所は意外と敷居が低いのです。