2010年7月31日土曜日

iphoneスタンド

画材にモデル人形なるものがある事は知っていると思います。


IKEAに行ったときに安く売っていたので購入。
180センチの身長と仮定して、家具寸法等の関係性を確認するために数値を書き込んでいます。
また、図面に人物を描くときのモデルとしても活躍しています。
でも結構頭がでかい!
不機嫌そうなのは、購入当時エリカ様が話題になってたから。
「別に・・・」とつぶやいています。

時々ジョジョ風のポーズをさせて遊ぶ事も出来ます。

最近になって有効な使い方を発見しました。


iphoneスタンドです!
モデル人形の手に乗せると目線がちょうどいい高さになってくれます。

人間の体っていいように出来てますね!

2010年7月30日金曜日

感謝です。

いつの間にか1000アクセス超えていました。
見てくださった方に感謝です!

なるべく更新するように努力しまする!

7月中にHPに公開する予定の作品は順調に?遅れています。

なんだかんだで後回しになっています。

気長にお待ち願いたもうぞ。(最近歴史小説にはまってます。)

もんじろう変換サイト
http://monjiro.net/

2010年7月29日木曜日

ジブリ的?

現在の建築家の多くはモダニズムやインターナショナルスタイルの思想のベースと延長上にデザインをしています。というか、一昔前まで盛んに行われてきたデザイン思想や運動に熱心ではなくなったのかも知れません。

環境、とりわけ緑なくしては新たなデザイン思想も語られる事もなくなり、デザイン思想というよりはハードな部分でのサスティナブル建築(持続可能な建築)という事に考えを重点的にデザインするようになってきています。そのような環境のもと、各建築家が独自の思想を暗中模索といった感じかも。

そのような昨今、異彩を放つ建築家がいます。

藤森照信さん。

http://ja.wikipedia.org/wiki/藤森照信

本業は建築史家(大学の先生)で建築家です。
僕も大好きな建築家です。
藤森さんの建築作品は見ればすぐに藤森作品と分かるものです。

分かりやすくいえばジブリ的な建築でしょうか?

屋根にタンポポを生やしたタンポポハウス(自邸)
屋根にニラを生やしたニラハウス
ひょろひょろっとした高い木の上に作った茶室、高過庵(たかすぎあん)

ふざけているような面白さの中にある建築思想と素材への関心など興味の尽きない作品ばかりです。

本も何冊か読みましたが、大変面白い。
故宮脇檀さん(建築家)と同じく、凡人にも好感の持てる文章です。
自邸のタンポポハウスを作るときのナラとの格闘や、高過庵を作ったときの感想(やっぱり怖いらしい)など笑えます。

藤森さんのような建築は他の建築家ではあまり知りませんが、
藤森建築を目指さない多くの理由は使う素材の流通のなさ、それによってコストがつかみにくい、施工出来る大工も限られる等の理由などなどがあるかと思います。

しかし、藤森作品は日本で古来から使われてきた素材にこだわり、日本の地に建つ日本の建築はこうだ!と最も分かりやすく表現しているようで、興味が尽きません。

2010年7月24日土曜日

ビアガーデン

昨日新宿のビアガーデンへ時間の取れた自営仲間と共に行ってきました。

予約が取れなかったために、5時には現場に入る。
金曜とはいえ、こんなド平日に5時からビールを飲むなんて自営業者の極みか・・。



場所は新宿駅ビルのルミネエストの屋上。
暑い日が続く近日。ビールは最高にうまい!

ビルの屋上を使ってのビアガーデン。屋上の有効利用としては最適です。

屋上の有効利用と言えば、近年では都市の屋上緑化が加速しています。屋上を緑化すると、建物最上階の熱を抑えられ、都市の温暖化の軽減、緑の精神的やすらぎ、生態系の復活などが期待出来ます。
また、畑にして貸し出すことによって、屋上が新たな収益を得る場所になるとして注目されています。

建物が建つことでソコにあるべきだった大地と緑をそのまま屋上に置換するという、土地に敬意を表す行為と言えます。

結構いいことだらけの屋上緑化。すでに建っているビルにもっともっと屋上緑化を進めりゃいいじゃん!と思いたいのですがそう簡単にはいきません。

屋上緑化が注目され始めたのはここ数年前の話で、一昔前は屋上にはせいぜい設備機器や雪が降り積もる位の荷重しかないとの想定で建物の構造強度が決められています。

屋上緑化に不可欠の土と水。結構な重さとなるので、昔の建物の屋上想定荷重で建てられた建物では耐えられないのです。
また、木の根などが建物のヒビ割れから入りこんで、漏水の危険や建物の強度を著しく劣化させるのを防ぐ措置も必要になります。
ビルの持ち主から見れば、管理に金も当然かかるし、現実的にはリスクが小さくないためにそんなに進んでないのが現状です。

しかし世の中が環境無くして成り立たない昨今。屋上緑化推進は加速すると思うし、すべきだと思う。
既存の建物に使えるように、軽量土の開発など屋上緑化の技術に各メーカーがこぞって開発を進めています。
ビルの新築の場合、予算の関係から屋上緑化をしない場合や施主が緑化を望まなくても、いずれ屋上緑化が出来るように荷重をみて設計するようにしています。当然ちょっぴり予算は上がりますが、施主の希望がなくても都市の一部を設計するものとしてコソッと設計に組み込みこんでしまいます。


ビアガーデンは概ね9月末まで。近くにビアガーデンのある人はレッツラゴー(死語)です!


2010年7月21日水曜日

時代と共に

以前にテレビを見ていたところ、昔医療で当たり前とされていたことも現代では研究の結果変わってきているそうだ。

例えば、外で膝や肘を擦りむいたとき、以前は消毒をして赤チンを塗ってガーゼが一般的だったけど、現在は水で流して、ラップみたいなもので傷を覆う。が有効だそうだ。

消毒をすると自身の治癒する分泌液をも殺してしまうらしい。ガーゼもその分泌液を吸ってしまうのでNGらしいのだ。(程度にもよるらしい。)

現在計画中の物件で、ある思いがあって正倉院からヒントが得られないかと再度調べたところ、昔習ったこととは間違いだとの記述が。

昔僕たちは正倉院などの校倉造断面三角形の材の校木を積み重ねた外壁は湿度が高いときには湿気を吸収して膨張し、積み重ねた部分の隙間がなくなって湿気のある空気を中に入れない。逆に空気が乾燥したときは収縮によって隙間ができ、通気をよくする。だから中の物の保存状態が良かった。なんてことを習ったと思う。

近年の研究では、正倉院くらい大きな建物の屋根荷重を受けた外壁は木材の乾燥収縮ごときで隙間が開くことはないそうだ。

実際に11年に渡る調査で中と外で大きな湿度の変化は見られなかったらしい。

では何故中の物の保存状態が良かったのかというと、杉などの箱に入っていたことが大きなポイントらしい。なんだか。。

自分が正しいと思っている知識は時代によっては変わってくる。

それは感性だって同じだ。建築だけを見ていても時代とは間違った方向に行ってしまう。

読書で哲学をし、新聞やネットで時代を知り、人と接して文化を学び、街で歴史を感じる。
そしてちょっと振り返る。

目まぐるしく変わる時代に敏感に、先見をもって建築に取り組まなければと思う日々です。

2010年7月20日火曜日

スレート

スレート。
住宅を建てられた方には馴染みのある言葉かもしれません。

スレートといえば現在ではセメント・有機繊維を混合した生成物を指します。
住宅で馴染みのあるところではスレート瓦。俗にコロニアルとか言われます。



工場では外壁や屋根に使われる灰色の波板スレートがよく使われますし、見たことがあると思います。
スレートは以前アスベストが混入されていましたが、近年問題になり現在はノンアスベストスレートが使用されています。



あまり知られていませんが、スレートはもともと天然のものを指しています。
天然スレートは粘板岩を薄く割って板状にしたものです。
一枚一枚表情が違うので、かなり魅力的なものなのですが現在では価格が生成のスレートに比べ4〜5倍するためにあまり街中で発見することはありません。

有名な所ではモン・サン・ミシェルの屋根にも使われているそうです。

ある現場の帰りに年季の入った建物の外壁に使用されているのを偶然発見!
どうも魚屋さんみたいです。魚の鱗を表現したのかな?と思わせる風貌。



スレートの表情だけでも見入ってしまいます。
一度は建物の設計で使ってみたい素材の一つです。

費用的に潤沢でなければ選択肢に上がらないこの天然スレート。
建て替えの際には是非ともデザインに組み込み、再利用してもらいたいものです。

2010年7月17日土曜日

世田谷の住宅 設備

世田谷の住宅、設備に関する監理。

設備とは電気設備、給排水設備、空調換気設備に大別されます。

いずれもビル物などの規模が中くらいから大きな建物については、電気屋さんや給排水屋さんが設計図を元に施工図というものを作成して設計者の承認を得て工事にとりかかります。

しかし一般的に住宅規模では施工図が造られることはありませんが、このたびの現場では天井裏や床下の余裕のある空間が少ないため、配管や配線スペースを事前検討するために施工図を作成して事前検討を繰り返しての工事としています。
また、施工図を作成して残すということは数年後の設備機器の追加などを容易に出来るメリットもあります。

というのも鉄筋コンクリートや鉄骨造と違い、木造は柱や梁に簡単に穴が開けられます。構造的な欠陥が出ないように、事前に配管や配線ルートと穴を空けていいとこ悪いとこ、天井裏の確保のための天井高の微妙な調整などを検討、マスの位置の検討などをします。







設備は工事自体は短いものの、工事最初の配管配線から最後の器具の設置まで、全体工程から見ると長く長期的なものであり、床や壁などを隠蔽した後の不具合は原因発見にかかる時間と手直しに多大な時間を要します。
変なとこに穴を空けていないか、排水管の勾配はしっかりとられているか、詰まりやすい構造になっていないかなどを確認していきます。
工事進捗に合わせ、随時監理する必要があります。